子供達のこと 2【混沌・秩序の中で自分を感じ自分を生きる状況判断力】

人の子はロボットではない。保育士達は子供達を誘導するのに、常に長良川の鵜匠のように、個別のヒモで子供達の首をクイクイ引く訳ではない。集団保育の場では、子供達は全体状況を読んで、自分達で自分達の振る舞いを決めることが求められる事が多い。特に里山の分園(そこは谷津田と堰と農道が展開する江戸時代のままの田園地帯)では、しっかり者で世話好きの子たちが、保育士に代わって活躍する機会をどのように用意できるかはとても重要な「指導課題」だ。

 

状況判断の力は、森・里山の分園に本格的に出入りする5才までには、リーダーの子供達だけでなく、クラス全体に浸透させられていることが、森・里山保育の前提だ。

 

木更津社会館保育園:本園では、奥行き2メートルのベランダが、昼食の場所だ。時に屋上、時にホールで気分転換を図ることもある。雨が強い時には、全員が「ホールでレストラン」となる。この日は外は晴れていたが、4歳クラスが、ホールで輪になって食べていた。

 

赤ちゃん達の昼寝の前に、年長児達が布団敷き、寝かしつけの手伝いにはいることがある。保育士が行う手遊びも彼等は一緒に遊んでくれる。特に、一人っ子や末っ子にとっては、乳児室の手伝いは格別のお楽しみのようだ。

 

椅子ブランコは、幼児用に設計された遊具だ。これらを公園に配置して管理上の問題が出た。本園のように人の目が常にあり、幼児だけが遊ぶ保育園に置いておけば、基本的に問題はない。ハサミや包丁を使わせるように、その危険性を計算した上で私達は、子供達が大好きな椅子ブランコを用心深く大切に使っていくつもりだ。子供時代「私」は自己防衛力を如何に身につけたか。思い出してみよう。